自分を知る事で家選びにも失敗しない
この前、結婚に失敗しないためには「自分に合った相手を選ぶ」事が大事だという記事を書いた。
その後考えてみると、これは万事に当てはまるな、とも思える。
職業もそうだし、友だちにしても趣味にしてもそう。
自分を知り、自分に合ったものを選ぶ事で人生が充実してくる。
とりわけ、大半の人にとって人生最大の買い物となるであろう「家」はその傾向が顕著になる。
自分や家族の特性、今後の生活プランを無視して選んでいては、満足な家選びはできない。
そういう自分も、最初の家選びには失敗した。
次女が生まれ、賃貸の2DKでは手狭になり、広い住まいを探していて、最初は賃貸で探していたが築10年、5LDKの中古が格安だったので飛びついてしまった。
実際、住み心地は悪くなかったのだが、「広さ」は自分の生活にはフィットしなかった。
ムダに広いので掃除に時間がかかるし、デッドスペースには捨てられないモノがどんどん溜まってくる。
さらに庭に関してはなおさらだった。夏場になると雑草の繁殖力が猛威をふるい、炎天下でひたすら雑草を抜き続けた事もある。
家庭菜園を作ってみたものの、農業の大変さを思い知るだけで途中からは苦痛だった。
前の持ち主がアル中で借金で首が回らなくなり、競売物件だったのも良くなかった。
運気が悪いのか、引っ越し早々子どもが階段から転げ落ちて大けがをしてしまった。
さらにビジネスも傾き、ビジネスを手放すと同時にこの家も手放した。
幸い購入金額とほとんど変わらない金額で売れたので良かったが、家も仕事も失い今考えたらどん底だったと思う。
そしてそれから7年、何とか経済的にも気力的にも持ち直す事ができた。
精神的にボロボロだった自分を支えてくれた妻には頭が上がらない。
そして、再度家を買う事にした。
家選びの際、まず最初に考えたのは「中古はやめる」という事と、「庭はいらない」という2点。
中古に関しては、やはり最初に家を買った時のトラウマがある。
庭に関しては、小さい子どもがいるなら庭で遊ばせるのが安心だったりするが、娘二人は小6と小4だ。自分たちで公園に行ける。
家庭菜園は自分には向いていない事がわかったのでもうやらない。
バーベキューは庭がなくても駐車場でやってもいい。
そして、今回の家選びの最大のポイントは自宅筋トレにがっつりはまった自分の「家にトレーニングルームを作りたい」という希望。
それまでは賃貸戸建ての2階の自室でやっていたが、ウェイトの総重量が200kgくらいあったので妻は「床が抜けるのではないか」と心配していた。
まぁ成人男性3人分の重量で床が抜けるようなら欠陥住宅なのだがそう言う話でもないようだ。
ようは「気になってしまう」という事だったようだ。
その結果、今の家に決めたわけだが、もちろん新築の庭なしだ。
そして、肝心のトレーニングルームはまぁまぁ立派なものが出来上がった。
ケーブルトレーニングのできるパワーラックを置き、毎日トレーニングを楽しんでいる。
肝心の床だが、あえてコンクリート打ちっぱなしの土間を作った。
これで床が抜ける心配はない。
最初の家の時、マイホームを手に入れた喜びは格別だった。やっと一人前になれた気がした。
今の家は2度目なので、最初の時ほどの感激はなかった。
しかし、住み始めてからの満足度は10倍くらいある。
もしこれから家を買う予定があるなら、一般的な家購入の常識を一度疑ってみて、自分のライフスタイルに合う家はどういうものなのか考えてみる事をおススメする。